2014年1月~12月 of 門脇 仁 オフィシャルサイト

2014.12.4 新刊書『エコカルチャーから見た世界』

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 私の新著『エコカルチャーから見た世界――思考・伝統・アートで読み解く』が、ミネルヴァ書房から出版されることとなりました。春先から編集者の方と話し合いを重ね、夏からの編集作業を経て、この秋ついに校了した本です。発行は来年1月10日。予約受付はミネルヴァ書房で始まっています。
 5章構成のこの本。「思考」「ライフスタイル」「伝統」「アート」「生き方」を各章のテーマに、生態系から得られる知と感動をゆるやかな体系としてまとめてあります。
 環境読本としてはちょっと風変わりな書き出し「クイーンの音楽はなぜいまも愛されるのか」に始まり、時空の旅を経て環境新時代の提案にいたるまで、多種多様なジャンルでエコカルチャーを探求しています。環境文化論を初めて読む人でもわかりやすいように、各章の扉で章のキーワードを抜き出し、節のはじめに3行のリードを打ちました。また内容の補足として、巻末には「用語解説」と「環境文化年表」を付してあります。
 あらゆる価値が確かさを失った現代。社会と個人がより人間らしく持続可能であるために、エコシステムへの想像力をのびやかに拡張することを説いたのが本書です。大学生から管理職まで、幅広い読者層にお勧めします。

〔各章の内容〕

第1章 いま、生態系に何を学ぶか
  ――サスティナビリティと危機管理

  クイーンの音楽はなぜいまも愛されるのか
  成功のヒントはいつも生態系に
  現代はレジームシフトの時代
  コップの底に届く光
  見えてきた自然の体系
  「ニュートンの眠りから護り給え」
  「環境の21世紀」を予見していた人々
  地球儀の見方を変えた20年    
  リスクをとらえる心のしくみ
  遅れてやって来た「生態系に学ぶ知」
  生き方のサイエンス
  リンクの環をとらえ直す
  関係を断つ生存欲求
  へだたりを超えたつながり
  自然の権利闘争
  エコカルチャー5つの視点

第2章 「暮らす」と「生きる」のあいだ
   ――成熟社会のライフスタイルとは?

  リサコの幸福な日々
  エコひいきの結末
  本当に望んだ暮らしだったのか
  コンパクトな豊かさ――外部価値を内部化する
  エコシステムを経済価値の主流に
  生活の質はどこで決まるか
  「低炭素」の指標がもつ意味――千代田区を例に
  「職」と「住」が重なるところ
  心の満足度とライフスタイル
  知識社会の扉をひらく
  生活自立と人口計画のヒント
  「脱成長」に向けて
  すべてはヴィジョンをもつことから

第3章 プラネット・アースの遺産
  ――地域が守り育てた知恵と伝統

  水俣の「もやい直し」
  「他人を変えるな、自分が変われ」
  屋久島の自然観と「岳参り」
  風土がスローフードをつくる
  伊勢神宮の「式年遷宮」
  江戸時代からの気象予測「寒だめし」
  ナチュラリスト――抑圧された生の解放者たち
  滅びかけたオオヤマネコの復活
  アメリカで自然保護が始まった理由
  慣習法はアジアの顔
  海洋民族の挑戦

第4章 渇きと痛みの処方箋
  ――文学・音楽・映像に見る環境文化

  人々の世界観を変えた読み物
  森の記憶を呼び起こす
   ―『失われた時をもとめて』『金枝篇』『真夏の夜の夢』
  「ありえない私」への旅
   ―『ポールとヴィルジニー』『青い花』
  大地はオレンジのように青い
   ―エリュアールの見た「地球青」
  鳥の鳴かない季節
   ―『セルボーンの博物誌』『沈黙の春』
  再生への希望を広めた物語
   ―『木を植えた男』
  文明の闇と向き合って
   ―『地獄の黙示録』『闇の奥』『ダーウィンの悪夢』
  凄絶な海の記憶
   ―『苦海浄土』
  悲歌を超えた問いかけ
   ―『春を恨んだりしない』
  言葉による魂の救済
   ―夢幻能『清経』
  海を越えた「もののあはれ」
   ―高島北海とエミール・ガレ
  風景としての音
   ―「家具の音楽」、アンビエント、サウンド・スケープ
  環境メッセージの芸術性

第5章 「調和の砦」が人をつくる
   ――ライフキャリア形成のヒント

  危機から生まれる変革
  社会環境によって変わる人、社会環境を変えていく人
  クロストーク文化を超えて
  「人類の敵」発言
  「衆愚」という思い込み
  敵意の循環を止める
  人は被害者意識に立ちやすい
  個と集団のハイブリッド 
  キャリア形成にもエコシステムの視点を
  最適化の穴を埋めるテーラーメイドの発想 
  アメニティから生きる喜びへ
  感応力を極限まで生かす
  環境新時代に向けて

  (付)
  用語解説
  環境文化年表

2014.5.24 留学生が文部科学大臣賞!

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 インターナショナル・スクールオブビジネス(ISB)に韓国から留学している学生、丁賞珍(ジョン・サンジン)君が快挙です。国際交流基金が毎年主催している「外国人による日本語弁論大会」で弁論をおこない、好成績を収めて文部科学大臣賞を受賞しました。
 サンジン君は、私がISBで毎週英語を教えている学生のひとり。日頃は日本人の物の言い方や考え方など、自国の文化との違いにとても敏感です。今回の彼の弁論テーマ「働かせてもらう意識」にも、彼のそうした個性がよく表れていました。
 島根県松江市で開かれた本大会でのサンジン君の弁論が、動画でアップされています。いつもはとてもシャイで、話すことはユニークなサンジン君。「ここがヘンだよ日本人」的な視点を引き出すのも得意です。ただ今回のスピーチでは、にこやかに身振り手振りをまじえて聴衆を惹きつけ、言語文化の特質も踏まえた正統派の内容を飽きさせずに表現していました。一見オーバーアクションにも見えますが、外国に出て何かを学んだときの感動は本来、これくらいの高揚感をもって誰かに伝えたくなるもの。サンジン君から原稿を見せてもらったとき、私も納得したスピーチでした。ぜひ一度ご鑑賞あれ!「外国人による日本語弁論大会」での丁賞珍君のスピーチ

2014.3.10 2014年度の講義予定

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 新年度の私の講義予定は次のように決まりました。

 法政大学キャリアデザイン学部
  「文化経営論」(後期)
  「外書講読A」(前期)
  「外書講読B」(後期)

 東京理科大学理学部第1部
  「環境2」(後期)

 インターナショナル・スクールオブビジネス国際ビジネス科
  ”General English 6”(通年)
  ”General English 5”(通年)
  「生物」(通年)

 インターナショナル・スクールオブビジネス日本語科
  ”英語Ⅰ”(通年)
  ”英語Ⅱ”(通年)

 東京アカデミー御茶ノ水校
  「看護医療系学校対策講座 英語」(通年)

 東京アカデミー立川校
  「教員採用試験対策講座 英語」(前期) 

 なお、大学講義の詳細な内容については、各大学のウェブサイトでシラバスをご参照ください。